では第5回「劣勢時こそブラフをかける」について説明していきます。
Lyceeでは、手札にないイベントをいかにもあるように振舞ってブラフをかける事が出来る場面があります。
例えば月のお姫様。
モヨ子を出せばAP-2の効果が得られ、相打ち狙いのAP止めを2ハンドで突破出来ます。
アンデルセンを召喚すれば実質手札1枚でSP2を用意する事ができます。
Mix月相手には打たれた時にどうなるか、を常に考えてリスク管理する必要があり、アシュリーなどが居ると更に選択肢が増えるので厄介です。
そして、今回説明したいことは、月のお姫様などのいわゆるコンバットトリックは、優勢時と劣勢時によってリスクの大小が変わってくる、ということです。
Mix月単ミラーでお互いがAFに3体展開し、DFにキャラを出していない場を例として説明していきます。
相手が先手かつ初手酒呑童子で、こちらは少し遅れて酒呑童子が出せた状況で、打点差が少しついている、という状況とします。
相手の手札が4、こちらの手札が5とし、自分の手札には1枚もイベントがありません。
この場合、もし相手の手札に月のお姫様があった場合、2ハンドAP3を召喚してアシュリーの効果で酒呑童子のDPを下げると手札3:3交換の相打ちとなり、ほぼゲームが終了する(負ける)と考えていいでしょう。
酒呑童子が攻撃するか否かについて考えた時、ゲーム敗北のリスクを背負ってまで2点のリターンを狙うのは一見釣り合ってないように思いますが、この場合、酒呑童子の攻撃は割と通りやすいので攻撃した方がいいです。
というのも、相手から見た場合、既に有利な状況でこのまま順調に進んでいけば勝てる場面で、終盤ジェフティなどで詰めにも使える月のお姫様をここで消費して、相手も月のお姫様を握っていた場合、アンデルセンを釣って来てアシュリーのAP-1を発動された場合、手札の1:3が発生し、しかも次ターン酒呑童子の効果が発動しなくなります。となると、相手が月のお姫様を握ってないという想定で冒険する理由があまりないわけですね。
ちなみに、もし状況が逆だった場合、例えば先手が自分で相手がようやく酒呑童子が出せた、という場合は、攻撃するのはリスクが高いです。
何故なら、相手は劣勢なので、勝つ為にはどこかで仕掛けないと逆転できない状況なので、打たれたら負けであっても仕掛けるしかないからです。
なので、劣勢時こそどんどんブラフをかけてアドバンテージをもぎ取っていきましょう。
勝ち続けている人が、自分が事故ったり相手が不利デッキだった時でも勝ってしまうのは、劣勢時のリスク管理、ブラフの活用が一助になっている、と私は考えています。
ただし、相手が劣勢時だから賭けに出ているとかを察したり、相手の手札状況を看破してブラフを見破れるような上級者も居ます。そういった本格的な駆け引きの部分については上級者講座で説明していきたいと思います。
では第5回はこの辺で。